冬場の発根管理を考える。冬の植物管理まで。

植物のお話。

近頃急激に寒くなってきましたね!

この季節は僕はちょっと苦手です。

夏型の植物にとってもそうでしょう。

この時期は夜も冷え込み気温が15℃を下回ってくると、葉の紅葉や、その後の落葉が見られます。

ウィンゾリー の葉は黄色く紅葉します。

綺麗ですよね!

ですが、そうも言ってられません。

植物の休眠、そして越冬

毎年気を遣わないといけない季節が来てしまいました。

毎年植物を家の中に入れたり出したりと冬は冬で大忙しです。

以前といってもだいぶ前ですが、冬にどのタイミングで植物を取り込むかという話をすごーく簡単ですが書きました。

ですが、冬場の管理って室内に入れてそれで終わり。

では無いですよね!

もう少し掘り下げようと思います。

温室は必要なのか。

これは必ずしも必要ではないと考えています。

なぜなら室内に入れた時点でどんなに寒くても5℃〜10℃、暖房入れていたらもっと暖かいからです。

落葉して次の成長期まで休眠させることで、植物は季節を感じ、次の生育期に盛大に育ってくれます。

休眠させることも大切なことなんです。

植物毎に休眠に入る温度も耐寒性も違いますから、しっかり調べておきましょう。

本題に戻ります!

僕は発根管理中の株や、根の弱い夏型の株のみ温室に入れて、他は日中日の当たる窓際や、植物専用に作った棚等に置いています。

ですので特別に温室を作ったり、お金をかけた物を置いているわけでは無く、いわゆるホームセンターで買えるあれを置いています。

これがあれば高さのある植物の時は段差を外してしまえばちゃんと中に入りますし、何より安い

ダサいけど。

でも背に腹はかえられないんで使ってます。

この温室に発根管理株や寒さに弱すぎる株は入れてます。

冬場の発根管理はどうする?

まず冬場に発根管理することについてですが、時期的なもので株が安く手に入ったりするというメリットはありますが、初心者にはオススメしません。

夏場の発根管理と違い、気を遣うからです。

参考までに僕の冬場に発根管理を行う方法についても触れていこうと思います。

必要な物は温室、これは絶対に必要です。

次にヒーター、そして太陽の代わりをする育成ライト、、風を作り出すサーキュレーター、そして昼と夜を作り出す為のタイマーです。これで現地の環境に合わせて管理していけば理論上は発根すると考えています。

発根管理にオススメのヒーターについては下のブログで書いてます。

では具体的なセッティングですが、僕はホームセンターで買ってきた温室のビニール上部に穴を開け、そこからダクトレールを通します。

そこに育成ライトを取り付けます。

サーキュレーターは植物に直接当たらないように取り付けましょう。直接風を当ててしまうとせっかく温室に入れているのにその効果が充分に得られなくなるかもしれませんので、風は循環させた暖かい風を当ててあげましょう。

植物は風があたると徒長しにくくなりますし、土が速く乾くので根腐れのリスクも軽減してくれます。

ヒーター、育成ライトには植物に朝と夜の日内変動をつけ、より条件を自然界に近づける為にタイマーをかけます

このタイマーのセット方法については、ご自分の仕事や植物を世話する時間でうまくタイマーかけるといいと思います。

僕は仕事中の間はタイマー切で夜ですよーって植物に勘違いさせて、仕事から帰ってきて深夜までは日中ですよーってライトとヒーターを調節しています。

オンオフ自由です。必須です。

そうです。

冬場の発根管理はお金と手間がかかります。笑

この方法でやっていて失敗は今のところほぼありません。

冬場の発根管理、加湿は??

植物が発根するためには、水、光、風、気温全てが必要です。

初心者が1番失敗しやすいのが、水です。

例えば今温室で管理していて、30℃〜40℃あるとしましょう。

普通に水遣りや、加湿の為に霧吹き等で常時湿度100%近くだとしたらどうなるでしょうか?

水を吸う力のない植物は、間違いなく、カビが生えて根腐れすると思いませんか?

ここがすごく難しいんです。

新鮮な株なら、温室入れてすぐ芽吹き、発根があるかも知れません。

ですが、個体差もありますし、新鮮かどうかなんて初心者の方には分からないと思います。

正直発根については鮮度が9割くらいに考えています。

その辺は何度も発根管理していけばわかってくると思います。

根腐れさえしなければ、何とかチャンスがあることもあります。

カビは湿度65%から活発に活動し出すと言われています。

湿度90%以上だと数日でカビが繁殖しだします。

ここで、あることに気がつくと思います。

湿度90%以上で管理。とか、言う育成理論多いですよね。

書籍でもたまに見かけますが、僕はちょっと違うと思います。

新鮮な株、すぐに根を出しそうな株なら、それで良いかもしれませんが、普通に考えて、根腐れまっしぐらですよね。

こういった管理はおそらくプロでないと厳しいと思います。

植物を常に見てられるような方でないと、管理変更等の判断が出来ないと思います。

大きな設備や、管理体制があっての管理方法だと思います。

なので僕は基本的に水耕での発根管理もしません。アガベは別ですが。

カビの生えにくい肥料のない土を使います。

はっきりこうすれば発根しますよ。

とは僕も言えませんが。生き物ですし。 

リスクは減らしたいですよね。

湿度に関しては霧吹きした時だけ80-90%、それ以外は60-70%で経過するように調節しています。

発根管理においてはそれで数ヶ月はカビが蔓延することは無いと思います。サーキュレーターはガンガンですけど。

要は植物を腐らせない程度の湿度。ここが大切なんだと考察します。

腐らせなければチャンスはあると信じています。

ちなみに湿度を上げるには加湿器や、濡れたタオルを温室内に入れておくといいです。

小さい温室ならタオルだけでも半日くらいは湿度を保ってくれていました。

温室のサイズにあった加湿方法を検討してみるといいです。

実生の植物はどうする?

実生の植物(種から育てた植物)に関しても次の年の生育をしっかりさせる場合は葉が落ちた時点で室内に入れ、出来るだけ断水して越冬します。

ですが、株が萎んできたりした際には霧吹きで水をあげます。

やり過ぎると徒長の原因にもなりますので、そこまで神経質にならなくていいと思います。

まだ小さ過ぎる実生の植物に関しては発根管理同様に寝かせず温室で管理します。

晴れた日は窓際や一時的に外に出す。

ある程度気温があって日が出る時には外に出してあげるのもいいと思います。

いくら育成ライトを当てているからと言っても、日差しの強さにはかないません。

日中15℃くらいあり、陽射しがあるような日にはしっかり日光に当ててあげるといいです。

まとめ

今回は夏型植物の冬場の管理について書いてきました。

僕も毎年試行錯誤してやっていますが、やはり先輩方の経験値にはかないません。

設備も少しずつ充実させていきましょう。

皆様が少しでも植物から癒しと楽しみをもらえますように!

それではまた!

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